上原は代表的なポイントのヒナイマジックをはじめ、1つの岩に生物が根付き、初夏にはキンメモドキが日々増殖して根を覆い隠すほどに。またここでは日替わりでユニークな生物が見つかることが多く、毎回のように期待してしまう。そしてちょっと意外なのはここでよく目撃されるカメの存在、まるで動かない岩のよう。
底質は砂泥とガレ場が殆んどだけど、リーフの一部はサンゴが再生してきており、今後どう変化するのか楽しみである。
また船浦エリアは上原港より約10分、水深が浅く、奥地にはマングローブと汽水域が広がり、独特な環境を持つ。
生物的にも嬉しい環境で敵が少ない穏やかな水中は様々の魚が幼魚期をここで過ごしたりもする。ユビエダハマサンゴという西表では湾内に多く生息するサンゴが群生しており、そこにも色々な生物が潜んでいる。
また泥地の場所ではゴージャスなハゼがパフォーマンスを披露してくれ目が離せない。
西表島と鳩間島のほぼ中間に位置するサンゴの欠片が集まって出来たバラス島。その周辺水域はダイビングポイントやシュノーケリングポイントが 数多く、どこも上原港より10~15分ほどで到着。
ポイント間の距離が比較的近いわりにこのエリアはサンゴ礁、砂地、潮通しのいい離礁と環境が色々。カスミチョウチョウやハナダイ、グルクンなどが群れているポイントもあれば、リーフ(浅瀬)の上をサンゴが覆って、豊かなサンゴ景観を楽しめるポイントやリーフに囲まれた静かな環境で成長するデリケートな一風変わった種類のサンゴ景観が広がるポイントもある。
また広大なリーフに囲まれた場所には浅くて明るい白い砂地と違った一面も見せてくれる。とにかくポイント数が多く、ナイトダイブや体験ダイブ、講習と色んな場面に対応できる水域です。
西表島の北側に位置する島民わずか50人ほどの鳩間島。その島を大きく取り囲むように発達したリーフ(浅瀬)があり、ダイビングポイントはリーフ外側のアウトリーフと内側のインリーフに数箇所、点在している。
上原港から15~20分ほどのエリア。アウトリーフへは南風の吹くシーズンである夏前後にしか行けないが、サンゴ礁とその発達に伴って出来たいくつものクレパス(リーフの溝)があり、地形を楽しんだり、サンゴのパノラマ風景が続いている。
一方のインリーフには、穏やかなポイントがいくつかあり、2002年頃に発見した巨大サンゴの塊がお目見えするポイントや砂地の広がるポイントではクロソラスズメダイという姿形はとっても地味な魚ですが、自家菜園を持ち菜食主義だけれども攻撃的みたいなその独特なスタイルでいつも迎えてくれる魚のコロニーがあったりする。
また鳩間島から少し離れて沖合いに出ると、ウミンチュ(沖縄漁師)の間でトカキン曽根と呼ばれる大きな瀬があり、そこではギャンブルなダイビングも期待出来る。