西表島から切り離されたように2つ並んでいる外離島と内離島、そして対岸に見えるゴリラ岩の愛称で呼ばれているサバ崎。西表の西側に位置するこのエリアへは上原港より約40分、白浜港からは約15~20分で到着する範囲にポイントが数箇所。
リーフの上は浅く、テーブル状のサンゴが重なり合っている箇所もあり、ノコギリダイが一塊の集団で見られるポイントもある。
この水域は浅いリーフから急斜面となっているのが特徴で、そうした環境を好む数少ないスーパーモデルたちが水深に応じて潜んでいる。
浅いところではあまり見かけないスミレナガハナダイやイトヒキベラ類のオスのパフォーマンスは何度見てもうっとりです。
島の奥深くまで入り組んだ船浮湾、くびれた湾奥に進入しあたりを見渡すと360度を島に囲まれ、海にいるはずなのに水平線が見えない。山と海に囲まれ陸の孤島とも言える船浮集落が見えるこのエリアへは上原港より約40分、白浜港より約15分。
岸辺の方にはマングローブが視界に入り、さらに奥にはいくつかの川と滝まである。そんな豊かで恵まれた湾奥の水中はまさに西表ならではの環境が楽しめる。
透明度はほどほどだけれど、西表を代表する魚のマンジュウイシモチやテンジクダイの仲間が多く生息し、汽水のマングローブ域から続く、栄養豊富な泥地には無数のハゼの仲間や一般的なポイントではお目にかかれない生物などが潜んでおり、マッドな(泥地の)ダイビングが可能、特異な水中環境と西表の生物層の濃さを感じます。
サバ崎灯台、ゴリラ岩を過ぎると細長く奥まで続いている網取湾が見える。上原港からは約40~45分、白浜港からは約20~25分くらいで到着。
このエリアは網取湾と湾入口から沖合いに張り出したヨナソネと呼ばれる大きなリーフが特徴で、ポイントは湾奥からこのヨナソネにかけて点在してそれぞれが違うロケーションなので、1日かけて網取を潜るのも面白い。
ブルーウォーターに真っ白な砂地がゲレンデのように続くポイントでは近年、浅い箇所の岩の表面にサンゴが無造作について一つ一つがオブジェのようにも見える。
また湾奥にあるポイントではアミトリキュウセンというここで発見されこの地名がついたベラの仲間も見つかる。
島の西側に位置する崎山エリアへは、上原港から約45分、白浜港より約30分ほど。ボートを走らせ網取を超えると、水の色がさらにクリアになりそれだけでテンションも↑
リーフに添ってポイントが並び、沖合いにも大きな瀬があって、そこでは潮のタイミングが合えば、イソマグロやバラクーダなどに期待が持てる。
崎山最大の魅力はいつ行ってもクリアな透明度。青い水に白いカスミチョウチョウが無数に舞っており、リーフ上のサンゴもここ数年の成長が著しく、とてもパワフル。
潮通しが良いエリアなので、グルクンやウメイロモドキの群れ、ナンヨウカイワリ、タイマイなどのカメ、時にはマンタもやって来る。