命の誕生シーンが見たい。
2016年4月21日
気温 30度
水温 26度
波高 1.5m
蒸し暑い、2匹の黒わんこもぐた〜っと何もしていないのに、舌出して暑そう。
今日は港で、船のタンクブースとすのこを塗り直しするためにちょっとリペア。
コーティングした樹脂が固まらなかったので、明日引き続き行います。
ここ数日、ゲストもないのに夕方のサンセットで海へ。
今はトウアカクマノミが1年のうちで最も盛んな繁殖期を迎えていて、昼間潜ってみてもイソギンチャクの傍に普通に卵があるのが確認出来る。
たまごがないことの方が珍しく、そんな時でも次の産卵に向けて、2匹のトウアカクマノミが懸命に産卵場所を掃除して、すでにお母さんのお腹はパッツンパッツンに膨らんでいるので、うまくいけば産卵シーンなんてのも見れちゃいます。
そして、今年こそはその卵の殻を破って、誕生する赤ん坊たちが海中に放たれる瞬間に立ち会いたいとそのタイミングを見計らって行っているわけです。
でもね、難点はちょっと深いこと。20メートル弱の水深なので、あまり時間をかけることができない。
最初は、日没前からちょっと様子を伺っていたけれど、なかなかしない。その場を離れた瞬間にハッチアウトするんじゃないかと思うとその場から離れられなくなってしまう。
でも、粘りすぎは危険なので、きっちり時間に制限かけて潜ってますよ。
先日、いよいよ今日ではないかという日がやってまいりました。
行くと、目もくっきりの卵がまだそこにびっしり付いたまま、両親は懸命にヒレを使って、子供達が孵るのを、促しているみたいだった。
まだかまだかとライトの光を調光して最小の明かりで見ていた。
でもあたりが真っ暗になっても、まだ子供たちは飛び出してこない。明日かななんてことを思いながら、ゆっくり浅い方へ移動して、そのまま水から上がった。
翌日、どうしても気になったので、夕方見に行くとなんと、そこにびっしりあった卵が全てきれいさっぱりなくなっている。やはりあの後、一斉にハッチアウトしたようだった。
決定的瞬間を逃したのは残念だけど、思うように見せてはくれないからまた面白いわけでまだチャンスはもうしばらくあるので、またチャレンジしてきます。
今は繁殖ラッシュ、どの魚もペアになっていたり、卵持っていたり、何かとそれに関わる行動をしていたりします。昼と夜の入れ替わりのその瞬間こそが彼らの勝負どきなので、非常に面白いシーンが期待できます。
そういえば今日は満月、大潮、この時期の海中は何かと騒がしく、サンゴの産卵ももしかするとこのタイミングで見られるかもしれない。
こんなに話題の多い時期なのにゲストは控えめ、タンク洗浄に荒れ放題だった周囲の草刈り、そしたら夜になって、何気に玄関開けて、足元に並べてある植木鉢にハブが。
危ない、危ない。ハブによる被害もこれからの季節が最も多い。昼間そんなこともあまり注意せずに茂みに手を突っ込んで、手鎌で刈り取っていたけど、何もされなかったのはラッキーだったとしか言いようがない。
こっちが何もしなければ、噛み付いてはこないだろうけど、住処を荒らされたり、危険を感じると噛まれるからね、気をつけよう。
それから、植え付けていた夜香木が幹を伸ばし、初めて花が咲いた。うちの周りは植え付けても風が強く、風の当たらないところは日当たりがイマイチでなかなか定着しないで枯れてしまうので、がっかりすることが多いのだけど、この夜香木5年目にしてようやく花を開いてくれました。なので、涙が出るほどに嬉しい、すいません、大袈裟です。
こんな花も咲いている季節、陸も海も新鮮な話題でいっぱいです。
コメントを残す