サンゴの産卵見れてます。
2014年5月19日
今月15日に満月を迎え、16日の晩からナイトへ出かけました。
この期間、雨もなく、風も吹かず、ほぼ連日凪の海でした。
昨年はなかなか産卵をしてくれませんでしたが、今年は初日から数種類のサンゴの産卵が見れました。
今年は出発時間が遅く、20時くらいに出港、すでに日が沈み辺りは暗いのですが、ポイントには同じくサンゴ産卵を見ようと他所のダイビング船が停泊しているので、その停泊灯をたよりにポイントへ向かいます。
航路標識も点滅しているので、暗くてもおよそ距離感はつかめます。
ポイント到着すると、すでに産卵は始まっているようで、何ともあの独特のにおいがします。
波もなく、静寂を保っている海水面ですがエントリーすると、その様子は一変。
海中にはサンゴのタマゴがすでに漂っており、その中を泳いで行くと興奮してつい呼吸も荒くなります。
その日は、漂っているタマゴの多さの割にはその現場を突き止める事が難しかったのですが、それでも小さくて繊細な枝上サンゴの産卵や今か今かと放出するタイミングを待っているタマゴが丸見えのサンゴも見られました。
翌日は行きませんでしたが、やはり多くのサンゴが産卵をしたようで、テーブル上のサンゴの一斉産卵やその他のミドリイシの仲間のサンゴが産卵たようです。
そして次の日、またしても出発が20時前、もう前々日からの産卵で水面に浮いているサンゴのタマゴやその他、サンゴから放出されている様々なもので港もあのにおいが立ちこめ、産卵がピーク期を迎えたような雰囲気、少しの期待を胸にいざ出発。
エントリーすると至って静かな海中、ところが15分後にすぐ横にいたゲストが僕に向かって持っていた水中ライトを大きく左右に振り合図。
振り向くと。白いタマゴが一斉に放出されていました。アナサンゴのようでした。
ゲストは初めてサンゴの産卵ナイトに参加、生まれて初めて見るサンゴの産卵を自分で見つけてしまうと言うなんとも強運の持ち主のようです。
そして、途中もいくつかのサンゴの産卵に立ち会い、60分を迎えた頃、直径1ミリほどの小さなピンクの粒が、最初じわじわと産卵してそれから一斉に放出。
5分ほどこのサンゴの産卵は続きました。
なんべん見ても、サンゴの産卵ってのは不思議な感じがします。
海中でじっと動かない固着生物から突然、小さな粒が大量に放出されて、その大量に放たれた無数のタマゴが真っ暗な海中を水面に向かってゆっくり漂うようにして視界から消えて行くのですから。
今年も多くのサンゴが産卵しました。無風だからでしょうか、自宅に戻っても周囲にはこの独特のにおいが海の方からにおって来ていました。
今年も短い期間の夢見心地のナイトショー、とても面白かったです。
コメントを残す