地味なものほどよく見るべし
2015年12月26日
気温 24度
水温 26度
波高 3 → 2m
昨日前線が降りて、一気に冬型に。
この年末年始は北風の天気が続きそうなので、一昨日のうちに白浜港へ船を廻しました。
昨日は時間とともに予報以上に風も波もあがり、西側エリアでもポイントへ船を泊めるのに大変でした。
風が落ちて東風になった今日は、波が次第に治まって、船もバンバン揺れることなく、ゲストも当然のように3ダイブです。
ダイビング直前にはいつもポイントブリーフィングでそこにいるであろう生物を紹介するのですが、今日紹介した魚は、珍しいんだけれども、とっても地味な魚。
一見、グレーな身体に特に目立つ特徴のないスズメダイですが、よく見ると目の後方に黄色い模様が見え隠れしたりする。と言ってもそれがキレイと思える人とそうでない人もいるのだけど。
そして、リーフ上の浅いところでやや珍しいトモシビイトヒキベラ。
その素敵な名前とは裏腹に、やっぱり普段は相当地味で何の変哲のない黒っぽいベラ。
地味つながりで面白いと思い、水中ボードに「トモシビイトヒキベラ珍しくてもやっぱり地味〜」と記して紹介した次の瞬間、それまで普通に泳いでいた一回り大きなオスがヒレを全開して数匹いたメスに猛アピール、すっごいキレイな色をしたのでゲストから思わず『おーっっつ』って声がもれる。
しばらくはその優美な姿を披露してくれたのです。
ついつい、誰でも色がキレイでカラフルなものに目がいってしまうけれど、地味なものほど意外性のある美しさに気がついた時の感動は大きい。
ダイビングでそんな発見をしてもらいたいですね。
でもやっぱり色鮮やかな箇所はそれはそれでうっとりします。
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