7月、8月の西表と見どころ
2016年5月16日
6月の末から7月の初旬は日中、やや強い南風の季節風カーチバイが吹き、海がザワつきますが、その期間を過ぎると本格的な夏を迎えます。
このカーチバイは日中にだけ吹いて、不思議と朝夕にはピタッと止んで海は凪、フラットになるので、その時間帯にモーニングダイブなんてのもいいです。
早朝の海は光の差し込み方が日中とは異なり、独特の美しさがあります。海の中もやっぱり朝を迎えている雰囲気なので、新鮮で気持ちが良いです。
また7月は、山の中では夜になると開花するサガリバナが咲き、海の中ではウミショウブという海藻が受粉のために雄花を水中に放ち、水面に白い花が(気にしなければ、浮いてるゴミのようにも見えますが)たくさん漂います。
7月、8月ともに水平線から上がる太陽が眩しく、朝焼けもとっても綺麗な時期なので、早起きするのがお得。
西表島の特産品のパイナップルやマンゴーは7月が旬、海の上でダイビングの合間に食べる冷えたパインは最高にジューシー!
<海況と気温・水温 台風について>
台風の接近以外は南風で海も穏やかな日が多い。西へ南へ遠征するチャンスが多い季節。
7月 気温 28〜33度 水温 30度前後
8月 気温 30〜34度 水温 30度前後
7月から8月にかけて西表島を含む八重山地方に接近する台風はだいたい1〜3個です。発生する場所や進路、強さによって海の状況や台風通過後の回復の早さも違います。事前に気象状況をよくご確認ください。
<装備>
5ミリワンピース、もしくは3ミリワンピースでもOK
シュノーケリングをされる方は水着の上からラッシュガード着用すると日焼け対策にもなるので、いいですよ。
<海の見どころ>
7月
海の彩りが一段と鮮やかでトロピカルに。
ベラをはじめ、様々な幼魚がたくさん見られます。この時期人気の幼魚はマンジュウイシモチ、イロブダイ、チョウチョウコショウダイ、テングカワハギにクロソラスズメダイと目白押し。
また外洋に面したリーフの上では、ベラやブダイが次々と放精抱卵を繰り返します。サザナミハギの集団や放精抱卵シーンは迫力ありますよ。
沖縄の大衆魚、グルクンが増えるのもこの季節、湾内では このグルクンの幼魚が日ごと増えてきます、外洋では大きな群れの中でのダイビングも爽快感抜群です。
8月
風がピタッと止んで、海面がまるで鏡のようになる日があります。遠征日和には船足をのばして、西は船浮、網取、崎山へ、南は鹿の川へ。移動中の西表島の風景は自然オンリーなので、とても癒やされます。
7月引き続き、幼魚が数多く見られます、7月に比べてわずかに成長した子がチラホラ。
湾内ではニシキテグリの幼魚が登場。神経質な性格の魚ですが、幼魚は世間知らずなのか観察も容易でサンゴのお家からひょこひょこ出てきます。成魚に比べてオレンジ色が濃く、あどけない感じとその顔が鳥の雛のようです。雛テグリと呼ぶ人も。
テンジクダイやスズメダイのちびっこ達がサンゴの周りに群がり、浅い箇所で自然光でのワイド撮影するのも楽しい。
水面下に群がるミナミキビナゴも増えてきて、強い日差しにキラキラです。
そのキビナゴをハンティングするアジサシがバラス島で羽を休めている姿もおなじみのシーンです。
<ご家族さま向けに>
夏休み期間中、家族参加でのピクニックコースを開催しています。
シュノーケリングや体験ダイビングなどして、ご家族の夏の思い出作りに1日海で遊びましょう。
家族構成ややりたいことに応じてプランを考えますので、詳細はお問い合わせください。
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