今の西表のサンゴたち
2016年8月29日
気温 32度
水温 30度
波高 3 → 2.5m
今日はさらにウネリが大きく、やや時化模様の海でした。
行けるポイントは限られましたが、しっかり3ダイブ。
海中はいつもとは違う色をしたサンゴでいっぱい。
7月から続く海水温の高い状態。
これっぽちのシケ具合では海水はかき混ぜられないようで、水温は高いままをキープ。
風が冷たくなっても、その分海水がさらに暖かく感じられ、ぬるめの風呂に入っているようだ。
人は良くても、これでは西表が誇るサンゴたちはたまらない。
あるものはすでに真っ白、あるものは枝先だけほんのり綺麗なブルーやピンクをつけているもの、あるものは全体的にやや薄いパステル色、そしてほとんど影響を受けず、色もそのままのもの。
どうにかまだ形はあるものの、今後この水温が高い状態がさらに長引けば、今は真っ白なサンゴの表面に黒い藻がついてくると、そのサンゴは復活するのは難しい。
サンゴは褐虫藻と言う藻類が共生しており、これが光合成することによってサンゴ自体に栄養を与え、成長していきます。
ただ、この褐虫藻が海水温が高いと共生していたサンゴから抜け出してしまうのです。
褐虫藻が抜け出すと、サンゴの白い骨格だけが残ります。
これがサンゴの白化です。
イソギンチャクにも褐虫藻があり、これも同じように
ある程度は持ちこたえてくれますが、長期化すると何年もかけて成長したサンゴも栄養が摂れなくなり死んでしまいます。
西表のサンゴは元気でパワフルなので、以前の白化の時にも見事に復活してくれてたし、今は、まだ持ちこたえてくれている気がするのですが・・・、これだけの規模の白化を経験したことがないので・・・。
同じサンゴでも、白くなっているものとそうでないものといるのも不思議。
中にはこの水温でもほぼ、様子を変えていない強いサンゴもいる。これも不思議。
だから全滅なんてことにはならないとは思うけど、これだけのサンゴ礁がまた何十年先まで見れなくなるのはやっぱり寂しい。
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