どーも初めまして。
2016年12月9日
気温 26度
水温 25度
波高 2.5m
昨夜は所属するダイビング組合の忘年会、西表の各ショップのスタッフやオーナーが集いました。来ることができなかった人もいるけど、35名ほどが集まり、お店貸切での宴会でした。今年西表に来たばかりのスタッフもいれば、島歴40年のベテラオーナーまで。
新人さんが多い今年は平均年齢も若く、組合が一気に若返った感じでした。
そして翌日からは晴天傾向の西表、冬の晴れ間は本当に気持ちが良い。
船の掃除がてら、このダテハゼを見に行きました。
地味で一般的にはウケないのですが、非常にマニアックなお話です。
見比べてみてください、下は浅い箇所にいたごく普通の割とどこにでもいるヒメダテハゼ。
どう違うでしょう?
ほぼ同じに見えるハゼですが、上のはダテハゼの仲間の中でも生息域がごく限られているマスイダテハゼと言います。(平凡社、日本のハゼ図鑑に出てます)
ちょうど一ヶ月ほど前にこの場所で初めて見たハゼです。
他のダテハゼより、縞模様の白い部分の間隔が広いのと、背びれの上縁がうっすらと黒赤く縁取られている。他と一緒にするんじゃないよっとでも言っているようだ。
今日はそのマスイダテハゼを探している途中に、またしても初めましてな魚がいました。(巻頭の写真)
ちょくちょく紹介するヒレフリサンカクハゼやツマグロサンカクハゼなんかに近い仲間と思ったのですが、これもこの25年の西表ダイビング歴の中では記憶にない魚です。
フタヒレホオガキハゼ(こちらも平凡社 日本のハゼ図鑑に出ています、改訂版なら新称で載っているかも)
2010年にこの名がついたようです。なのでまだ国内からの報告は少ないはず。ヒレフリやツマグロとは生息域が全く違うのと、大きさも1.5倍ほどでやや頭でっかち。
これは別の個体で、背びれに伸びる棘がない。メスなのだろうか?
こんだけ西表を潜り続けているのに、初対面。なのに今日この場所で数匹確認。
さらにその近くでは、知ってはいるけどあまり見る機会のないアオハチハゼ。
これも不思議だけど、ここではその奥にも隣にも体長の異なる別個体が見える。
ハゼだけにとどまらず、ベラも。
モチノウオの仲間とは思うけど、ヒトスジモチノウオやホホスジモチノウオなどのような気もするし、新しく出版されたベラ&ブダイ図鑑のホホスジモチノウオの一種2にも見える。この種は変異も多いようなので、識別が難しけど、何か気になる。
なんなんだろうこの場所?
確かに水中環境は西表の湾内のどことも違う、砂泥でもなければ、ガレ場でもない、そしていろんな種類のホヤや海藻類、ソフトコーラルなんかもチラホラ。
そしてこの斜面には、無数のヤノウキホシハゼ。
希少生物が暮らしているマニアックな匂いがプンプンするまたしても西表ならではの水中です。
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