ニッポンの海は凄いぞ
2019年2月25日
10日ほどお休みをいただいて、帰省を兼ねて伊豆の方へも。
内地では、数年ぶりに花粉症が再発。
特に今回、訪問した伊豆方面では花粉量も多く、くしゃみは出るわ、鼻水は止まらないわ、目は痒いわと現代人丸出しでした。
まず、伊豆といえば大瀬崎。
このまさに日本の海の景色がなんとも贅沢。富士山がお見事。
伊豆の海も今年の冬は水温があまり下がり切らないようで、16度。西表の冬の川の水温と同じくらい。内地の冬の海の初心者には、ありがたい。
でも、さすがにウエットで入る勇気はなく、ドライスーツをレンタルしてのダイビング歴27年にして、ほぼ初ドライ。
伊豆で潜っているダイバーにはドライなんて当たり前で、最近のドライスーツや冬の装備品などの話も聞けて、勉強になりました。
冬の間でも週末になるとダイバーが訪れるようですが、2月の平日だと数えるほどのダイバーしかいないので、水中もほぼ貸切状態。
でっ冬の間は西表もそうであるように、やはり水の透明感があって、本当にキレイ。
そしてエントリーするダイバーが少ないので、生物も散ることなく定着している。
すべてビーチエントリーだけど、リーフがないので、水に入るとすぐに水深が取れるので、即潜降開始。
沖縄の海のようなハードなサンゴはほとんどないけど、代わりにソフトコーラルやイソギンチャクにヒドラの仲間、クラゲ類など、ハードコーラル以外の腔腸動物が豊富で、一見グレーな海中に彩りを添えています。
そして、その多様な形のソフトコーラルに魚や生物が寄り添っているので、カメラをするダイバーにとって、撮影の仕方や構図など一工夫出来たり、ユニークで個性的な写真も撮れそう。
棚のあるポイントへ行けば、定着しているハナダイも数種類見れるし、驚いたのはその大きさ。
熱帯域にはいないとされるサクラダイ、個人的にはメスの方が良かったなぁ。この背びれの後半から一本長く伸びる感じ、シャレてます。縁取りの青みがかったのもとっても綺麗。
大瀬崎には内湾と外洋に面したポイントがあるのだけど、内湾はとにかく日替わりで、いろいろな生物が現れそうなそんな気配を感じさせる。
今回、伊豆で密かに会いたかった生物の一つ、キアンコウ。
このグロテスクさと迫力に、釘付けになりました。
2日間大瀬崎でお世話になった後は、東伊豆へ移動。
小さな漁港の八幡野でお世話になりました。
ちょっと、海はうねりがあったものの、やっぱり海の中は新鮮そのもの。
大瀬崎とはまた違う雰囲気のある海でした。
ゴロタと砂地と磯場。
ゴロタの表面には海藻が茂っていて、小さな紫色のヤギの仲間やカイメン、ウミトサカなどが
あっちこっちに見られます。
伊豆では当たり前のようにいると思っていたアライソコケギンポ、見たのはこの1匹だった。
伊豆といえば、キタマクラ。そこいらじゅうにウロウロ。
ハナタツもしっかり見つけていただいて。
タカノハダイに
ミギマキ、ミギマキに対してヒダリマキなんて言われ方も。
そしてちょっと数少ない、ユウダチタカノハ、初めて耳にする魚です。
4日間に渡り、伊豆の西と東と見てきました。今では伊豆も半島を囲むようにダイビングエリアが点在していて、そこそこで微妙に海の感じが違うようです。
もちろん、水温は低いけど、水はいいし、ダイバーが少なく空いている。そんな時でないとそこの海のポテンシャルは引き出されないのかもしれない。
夏のシーズンに行くのが一般的なのはわかるけど、とにかくいろいろな海を見ておくとダイビングの楽しみ、水中への興味は限りなく広がります。
ところ変われば、水中の風景も生物も変わる、そりゃ当たり前だけど、とにかくいろいろな場所へ出向いてそこの水中を覗けるってのはダイバーならではの特権ですね。
大瀬崎でお世話になったサービス
ダイビングサービスシーキング http://seaking.webcrow.jp/main.htm
八幡野でお世話になったサービス
ダイビングショップ 海好き http://umisuki.jp/
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