西表の汽水域
2019年9月6日
台風13号は東に少しずれて通過していきました。、直撃した宮古島は瞬間最大風速が60メートルを超えたので、強烈だったと思います。
9月の台風は、当初の予報どうりに進まずに途中、進路も変わるし、たまに停滞して勢力も強くなるので、本当に怖いです。
今日の昼の潮で船を港へ戻したので、明日からは海再開です。
今月1日に行ってきた汽水域の様子です。
汽水域とは、海水と淡水が混じり合うところで主に川の河口域がそれにあたるのですが、西表の場合、大小40ほどの川がありますが割と川の奥まで海水が侵入しており、そんな場所には決まってマングローブが生い茂っているので、その範囲は概ね汽水域だと思います。
淡水域は川の奥にある小さな滝などを超えて少し上がった海水が満潮時になっても侵入してこないエリア渓流域がそう。
ただ、汽水域と海水域との境界はここから先が汽水域とか海水域って境界があるわけではないから難しい。
でも、そこに生息する生き物を見ているとそこが海なのか汽水域なのかはある程度、判断できます。
汽水域には、海水と淡水が混じり合っているので、海にいる生き物もいますが、明らかに海では見れない生物もそこでは見ることができます。
なので、色は地味でもとても新鮮です。
絶滅危惧種のテッポウウオ。
その名の通り、口から水テッポウを発射するのでその名がついた、奇妙な魚。
水テッポウで昆虫などを撃ち落とすシーンを見てみたいなと思うのだけど、今日も数匹いましたが、そんなことしなくても水中に獲物がたくさんいるからなのか、全くそんなそぶりを一瞬たりとも見せないで、ウロウロしてました。
汽水域は波の影響が少ないので、魚が森の中を泳いでいるような不思議な写真が撮影できる。
そしてこちらはヒメツバメウオ、この子は海水魚とされるけど、比較的汽水域で見かけることが多い。
以前、この子たちが大群で突然現れてはあっという間に消えていなくなる湾奥のポイントがあったけど、いつの日からか全く姿を見せなくなってしまった。
今日はその時のようなとまでは言わないけど、ここ数年増えてきていることは確か。
代わりに以前ここに大量にいたカーシビがいなくなっていたけど。
また次行った時には帰ってきているかもしれないしね。
これから、ここの川で大規模な橋の架け替え工事が始まるらしいけど、この環境が変わらないことを祈るばかり。
ヒメツバメウオ懐かしいでね、16年前に網取湾奥まで行ったのを思い出しました。
あの時は一瞬で現れてすぐにいなくなりじっくり観察することができませんでしたから今度はじっくりと観察したいですね。