変幻自在
2010年9月25日
台風後の雨で土砂が流れ込んできているのか、ここ数日は朝から港内もその周辺水域も澱んでいます。
水中もそんなかと思えば、澱んでいるのは水面の方で、中へ入っていくと意外とよく見えます。
ヒナイへ行って、砂泥地にある藻場でそこに潜んでいるカワハギを見に行きました。
探してみると、藻場で緩やかに漂っているその子がいました。
このカワハギの凄い技は瞬時にその色形を自分の周囲の環境に似せてしまうところです。
海草に紛れて緑色の体色をして似せているかと思ったら、その場を離れた次の瞬間には砂泥地に見えないように、いつの間にか白くなって、おまけに体表を毛羽立たせて、いかにも砂が付着しているかのようにカムフラージュして身を隠します。
その変わり方が実に面白く、泳ぎながらもその背景に似せて微妙に変化させていきます。何とも芸が細かいので感心します。
その動作を狭い範囲で繰り返し、とっくに見つかっているのも知らずにしつこく変化させている。
小さなその身体にどんな仕組みがあるんでしょうかね。
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