石垣滞在記
2014年1月21日
観光のシーズンオフになると、よく声をかけてくれる沖縄の石屋さん。タイルや沖縄によくある石積みや石垣、御影石や石タイルなどの施工をするのが石屋さんで、沖縄固有の大きな墓なども建てたりします。
毎年とはいかないし、そのときにしか付き合いはないけれど、未だにこうして全く違う職種の僕に手伝う機会を与えてくれる。だから僕も快く引き受けて今回は石垣島が現場。
寝泊まりも一緒なので、24時間生活をともにするのですが、仕事もよほどの事でない限り長引かせる事がないので、夕方18時前には終了し、その後車で石垣の島内をグルグルと廻ります。
途中途中で買い物のためにホームセンターやスーパーに立ち寄り、観光客がスルーするような田舎の方にある商店や鮮魚店に寄って天ぷらやチキンを買って、ビールでクイッとやります。もちろん運転手だけは缶コーヒーかコーラですけど。
どれだけ石垣島内を走ったかわかりませんが、町中を離れ石垣島の北部や人のいない内陸部はゆったりとしてのんびりした風景と自然が残っていました。
沖縄の人だけに親戚の方も石垣島にいるので、本人もこのタイミングで会いにいったり、お仏壇に手を合わせにいったりしていました。
そんな折に向かった石垣島最北端の平久保灯台手前にある久字良という集落。
ここはその昔、沖縄本島からの開拓民が入植してきた土地のようですが、今は過疎化が進んで当時からの住民の20〜30人が暮らしている本当にひっそりとした集落。
親戚の方を訪ねて行くと、牛の世話をしていたのを休めてすぐさま家の前の庭で飲みが始まった。
僕もその間に集落内を散歩したけど、見掛けたのはお年寄りが2名ほど。
集落内には手書きの標識やサバニが置いてあり、家の垣根も琉球石灰岩やハイビスカスといったごく最近のものでなく、植え付けられたフクギが沖縄らしさを引き立て、かじゅまるの根が何年もかけて垣根となるように敷地を囲っていました。こんなの見た事ないです。
海にも出れたので、海岸へおりてみると、その親戚筋のおじさんが言っていたように沖合にあるはずのリーフがそのビーチの前だけ途切れており、ちょっと独特な地形を思わせるものがありました。
昨年の新石垣空港やどんどん開発されていく石垣島の中で大切なものを見た気がします。
そして今回よく食べたのが売店トロピカルハウスのチキンと呼ばれる鳥のもも肉のフライドチキン?天ぷら?
沖縄御用達のケンタッキーのフライドチキンではなく、天ぷらと言うと高級な感じがするけど、あの高級料亭の天ぷらともまったく異なる沖縄風天ぷら、衣の分厚いフリッターになった鳥のもも肉。
地元からも根強いファンがおり、揚げたてホカホカのこれだけを目当てに買いに来ている人もいるようだった。
西表に帰る当日もしつこくここへ立ち寄ってくれて、滞在中4度目のチキンをコーラとともにこのジャンクフード祭りをしめくくったのでありました。
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