最新日記

冬の西表ダイビングでの興奮

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昨日の朝はまさにグッドモーニングでした。
それが今日は冬型の気圧配置となり、どんより、びゅーびゅーの天気。
夏のような晴天から一気に荒れた天気に激変するのも冬の西表島の天気の特徴。
そんなわけで、昨日も朝から友人フォトグラファーと海へいきました。
ポイントは冬には滅多に行ける事がない沖合の潮通しの良いポイント。
ポイント着くとゆっくりとした流れで海況も落ち着いている。
いつもならポイント周辺には、多数のグルクンが食事している、いわゆるナブラが確認出来て、エントリーする前から何かを期待させる予感がするのだけど、その気配は特になく、それでもやはりこうした場所はエントリー前にはいろいろな意味でとても気持ちが高ぶります。
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友人には、事前に水中の環境と対策を説明して、動き回りたくないだろうから船の近くの撮影するに十分すぎるロケーションで堪能してもらい、僕はそこからさらに潮に逆らって泳いで、離れたリーフを目指しました。
遠くの方まで周囲を見ながら、耳も集中して、期待しながら進み泳いでみると、想定していたよりかなり離れている事がわかったので、これでは実際にゲストを連れてくるのは無理と思い、今度は潮の流れに乗ってスタート地点に戻り始めました。
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ずっと気になっていたのが、中層に流れている大量のサカナの糞。どの場所にいても粉々になった糞が途切れる事なく流れてくる。
何か大きな群れや生物がいるんだろうなんて考えながら戻ると、ある所で前を振り向いた瞬間、巨漢な魚がこちらに迫ってきました。その距離2、3m。
ゆっくりとした泳ぎで、興味本位だったのだろうけどこちらの様子を見に来た感じ。僕の排気した泡などから違和感を感じたのか、目の前で堂々とした身体を曲げて深みの方へ慌てる事なく泳いでいきました。その巨漢な魚にはお供するようにたくさんの魚が連れ添っていました。
西表で覚えている限りでは2度目かな、胴回りもぶっといハンマーヘッドでした。
その動きから目が離せなくて、写真を撮る事も出来ず、後ろ姿を追ってカメラを構えるもモードもズームもシャッターチャンスもでたらめでとりあえず押した画像にはまったく何も写し出されていませんでした。
さらにびっくりしたのは、船に上がって開口一番に先に上がっていた友人が「すさまじかった、ハンマーが・・・」って。
まったく違う場所にいたのに、僕らがそれぞれ居た所にちゃんと立ち寄ってくれるとはどんだけ律儀なヤツなんだろう。
そんな興奮冷めやらぬ2本目はやはり冬場にはなかなかアクセス出来ないサンゴでモリモリのリーフ。
冬の間、長期のシケで大波を食らっていても、ここの浅瀬のリーフはたくましい、自然の力には立ち向かえる生き物のパワーを感じましたよ。
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2週間の滞在期間中、陸上でもお気に入りのフィールドへカメラを持ち込んでは撮影に没頭して久々の西表島を満喫し、ダイビングも今日がラスト、ネイチャーフォトグラファーとして活躍している友人http://hiroshi-yamaguchi.comはアマゾンの山中や陸上での撮影が多かったのですが、西表の海にも惚れ直したようでした。

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