スズメダイにだって色々あるさ
2014年5月21日
それまでの暖かい南風から、今日は久しぶりの北風になって、少し涼しげな1日でした。
サンゴ産卵期が過ぎて、水温が25度とさらに上昇。
水中は生き物たちの繁殖シーズン、普段とは違う行動見せてるので、注意してみていると面白い場面に気がつきます。
普段リーフ上にいるはずのヒメスズメダイが、今日は海底のガレ場の環境に陣取って、アクションしてました。
いわゆるシグナルジャンプと言うスズメダイのオスが繁殖期に見せる、求愛のジャンプです。
メスの気を引こうと、オスが上下に素早く泳ぐ行動を繰り返します。ほぼ垂直に泳ぐので、ああかもジャンプしているように見えます。同じくスズメダイのデバスズメダイなんかがやってるのはよく見るのですが、ヒメスズメダイのは初めて見ました。デバスズメダイよりも跳躍力と瞬発力に優れているのかより高く、早いジャンプを見せます。
普段はサンゴのキレイな所で、集団で生活しているのですが、生物のこうした局面での動きはユニークでとても面白いです。
一方では、リーフのくぼみの暗がりの中でお尻をこっちに向けてひっそりとたたずんでいたスズメダイを発見。
変わった場所にいるスズメダイだったので、ゆっくり近づいて目を凝らしてみると、普段はヒメスズメダイなんかと同じようにサンゴのキレイな場所によくいるフィリピンスズメダイでした。
時々こちらを気にして振り向いた瞬間にうまく撮れました。
よく見れば、ヒレはちぎれて、体色も悪く、全身がボロボロ。
はっきりわからないけれど、衰弱しているために表に出ずにここでじっとしているように見える。最後をここで迎えているのかもしれないな。
そんな事を思いながら見てしまいましたよ。
同じ場所で、スズメダイの幼魚も登場。
レモンスズメダイの幼魚たちがチラホラ登場し始めました。薄く控えめなオレンジ色のボディとは対照的に頭のブルーが鮮やかに光ります。昼間にだけ光る水中蛍のようです。
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