意外な一面
2014年9月24日
今回の台風でもあまり水温の変化は見られませんでした、高水温が続いている影響で浅い場所のサンゴは所々で白くなり、ちょっと心配です。
昼過ぎに石垣島へ出るようで、半日体験ダイビングコースでのご案内。
まずはポイント着いて、水慣れとシュノーケリング。
ここでマスクに水が入らないか、口での呼吸が息苦しくないか、ウォーミングアップかねて慣れてもらいます。
それから、1度船にあがってダイビングの説明。
潜り方や耳抜きの仕方、コミュニケーションの取り方などを確認してもらって、いざダイビング。
あっという間の50分、たった1回潜っただけでシュノーケリングでは味わえないダイビングの楽しさを感じてもらえたようでした。
昼には港へ戻り、午後からは1人で海へ。
ちょっと前にガイド中に見つけたやや稀な魚を写真に撮りたく行ったのですが、生憎その姿はありませんでした。まあ、そんなもんです。
ダイバーからはあまり人気のないスズメダイモドキの縄張りの中をのぞくと、ダイバーでなくても名前くらいは聞いた事のあるナポレオンフィッシュ、成長すると体長1mを越えベラの仲間最大級です。
そんな迫力のあるナポレオンですが、幼魚となるとあまり知られていません。
体長4センチ、幼魚期はこうした外敵の少ない静かな浅い場所で、その存在を気がつかれないようにして、スズメダイモドキが主食としている、藻をちゃっかり頂いてひっそりと暮らしている。
体調が20センチくらいになるまで、この場所で過ごし、やがて外洋へと出て行きます。
そして面白い事に同じ場所に、成長すると1m、ブダイの仲間でやはり最大と称されるカンムリブダイの幼魚の姿も。
同じようにして、スズメダイモドキが縄張り内に育てている藻を頂いて、成長しているようだ。
時々、スズメダイのくせに自分よりも数倍大きな縄張り主のスズメダイモドキに怒られながらも隙を見てちゃっかり頂いている。
ひょっとしたら、スズメダイモドキが育ての親だったりして。そんな事を考えると面白くなってくる。
将来大物になる両者は、同じような環境で同じような暮らしぶりで意外にちゃっかり者だったのでした。
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