網取の番人
2014年12月23日
天候 曇り時々晴れ
気温 22度
水温 23度
波高 3→2m
幾分風が止みました。
今日は天気も上々なので網取まで足を延ばしてみました。
夏のオンシーズンには滅多に行く事のないポイントへ。今年初めてここに来ました。
水に入る前から1年以上ぶりの海中にワクワク感が自然と出てきます。
まずは浅瀬のサンゴの雰囲気が独特でいい感じ、そして深場の根を目指します。根に到達するとここは根付いていた生物たちが見事に居なくなってしまっていました。
この根は数年前に大型の工事用台船がアンカーリングにより根を壊してしまった事もあり、徐々に生物たちが居なくなってきていたのでした。おそらく変形した住処が居心地悪くなって移動したんでしょうね。
そのまま、砂地に移動してこの広い砂地の途中に2つのイソギンチャクが並んでおり、そこに顔の赤いトウアカクマノミのペアがそれぞれについている。
このトウアカクマノミは僕が西表に来た1994年からずっとここにいて、いったいいつからここにこうしているのかわかりませんが、トウアカお気に入りの住処であるイボハタゴイソギンチャクもまったく変化なく一緒に移動しないでずっとここにあります。
トウアカクマノミは陸地から割と近い場所に生息しており、体格はクマノミの仲間でトップクラスでもデリケートであるようで環境の変化などには敏感なはず。近くの海岸が開発されたり、生活排水などにより水質が悪化して、周辺環境が極端に変わってしまったりするとたちまち居なくなってしまうはず。
今日は広〜い砂地と視界のいい水中をトウアカクマノミものびのびと遊んでいるように見えた。
僕の吐き出した泡で遊んでいるところ。
サンゴや海中の景色は年数立てば自然な変化がもちろんあるけれど、トウアカクマノミのこうした様子見てるととりあえずこの場所が、20数年間はほぼ変わらず海の状態が保たれている気がしてとても嬉しかった。
これからもこの西表西側の陸地や沿岸部が開発されずに今のまま、生きてる海をキープし続ける必要性を強く感じました。
環境の変化の信号はこうした生物たちがまず教えてくれる事でしょう。
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