夜に顔出す生物たち
2015年5月13日
GWが無事終わり、終わったと思ったらちょっと早い台風の襲来。
一応、船も避難させて、簡単に台風対策して凌ぎました。そして台風の過ぎ去ったあとはなんだかムシムシ、気温も30℃にまで上昇し、蒸し暑い。
GWは嬉しい事にバタバタして、天気にも恵まれ、昨年秋に船に増設した風よけテントがゲストに評判よく、みんなニッコニコの快適船上でした。
日中のダイビングに加え、物好きダイバーもいらっしゃったのでモーニングやサンセット、ナイトにも出かけて生物観察が熱い毎日でした。
特にサンセットやナイトは予想通りサンゴの産卵もあり、とってもエキサイティングでした。
潜っている間、サンゴの産卵が気になるけれど、魚たちのそれぞれの寝姿や目の前に現れる日中はお目にかかれないわけのわからない生き物との出会いもとても面白いのです。
まずはゲストの撮影したコシオリエビの仲間とナマコの体表に出てきていたウミウシカクレエビ。
これ、よくみるとたまごを抱卵している。身体の割には大きなサイズのタマゴ発見です。
ウミウシカクレエビは昼間もナマコをひっくり返すとついていたりするけど、こうやって表面に姿を見せるのは、敵の少ない夜だからでしょうね。
そして、小さい身体でも変幻自在に体色を変化させるミミイカ。
このエビは何でしょう、ツートンカラーが美しいのですが、ライトを当てすぎると透明な色になって見た事あるようなエビの姿になります。
そしてこれも昼間は出ていない小さなイソギンチャク。
キンギョハナダイはあんだけ昼間は群れているけど、夜は狭い穴などに隠れて、ライトに写し出される体色はまた別のお魚に見えます。
そして昼間はちょっと珍しいとされるカサゴの仲間のキミオコゼ。こうして2匹で寄り添って寝ているってことは、なにやらやらかしてそのまま寝ているはずです。
君、オコゼじゃなくってフサカサゴの仲間ですよ。
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