汽水の世界
2016年8月22日
気温 34度
水温 31度
波高 1.5m
海と川をつないでいる汽水域、西表島にはたくさんの川があり、その水が海へ注いで、海水と混じり合う塩分濃度の低い水域があり、そこにはマングローブが生い茂っています。
この汽水域なくして、西表の豊かな海はありえません。
海も気になるけれど、こうした貴重な箇所も見ずにはいられない。
満潮時に合わせて朝、カヌーで漕ぎ出して、まずは川の奥地へ。
川なので流れる流れる。行きはヨイヨイで奥地へ侵入。
マングローブのオヒルギとヤエヤマヒルギが川の両岸にびっしり。
見る生物もかなりマニアック・・・ですので。
内湾にいるサンギルイシモチとよく似ているアマミイシモチ、マングローブの根元に群れでいるのが見られます。
下げ潮になる前にいつもの場所へ戻ろうとすると、向かいからの流れで結構しんどかったな。
今年はどんな具合なのか、ワクワクしながらエントリー。
水深3メートルほどには、オキフエダイとリボンスズメダイがたくさん、そしてミナミクロダイやナンヨウチヌなど、汽水域ならではの魚がウロウロしている。
ハゼの仲間もちらほらいます。
まずは海でもごく浅い箇所にいるサザナミハゼ、それとこちらは汽水域限定のワカケサラサハゼ。
そしてカーシビの方言で呼ばれるマングローブジャックこと、ゴマフエダイ。
引き潮になるにつれて、その数は増大。
動画でも撮影したけど、これが川の下流みたいな場所だと思えない。
この浅い箇所に光が差すマングローブの根元がなんともお気に入り。
岩の表面をよく見れば、無数の気泡が付いている。それがひとつまたひとつと水面に上がっていく。
岩の表面に藻が付着しており、それが光合成によって酸素を排出しているシーンです。
こんなことに気がつくと小さな感動があって、また一段と浅い箇所が楽しい。
そしてそんな浅い箇所でじっとしていると、マングローブの影から姿を見せるテッポウウオ。今年もきっちり見れました。この独特なフォルムがカッコよく見えるのは私だけ?3匹ほどいたかな。
このメギスはなんだろう?
このベラはホホワキュウセンのメスかもしれない。昨年ここで初めて見たホホワキュウセン。オスは今回撮影できなかったけど、このメスにちょっかい出している場面があった。
気がつけば昼をとっくに過ぎて、ここだけで2時間はいたかな。
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