浮遊生活から海底生活へ
2018年6月9日
気温 32度
水温 28度
波高 2→3m
台風の影響もあって、少しザワザワした海でした。
サンゴの産卵ピークが過ぎて、今度は魚のBabyラッシュです。
毎年この時期くらいになると、いろいろな幼魚が見られるけど、彼らは突然現れるのでなくて、1ミリ以下の大きさの卵から孵った幼生が海中をしばらくの期間、漂い浮遊生活をしてある程度の大きさと泳ぐ力を身につけた頃に水底近くに降りて1センチを超えた頃にようやくダイバーの目に止まるようになります。
海中には今、とんでもない数の海の生物の幼生が漂っているはずです。
そして、その浮遊生活を終えたであろう稚魚がいろいろな箇所で見られるので、海の中は日々盛り上がってきています。
体長は1センチとか1.5センチとか、そして浮遊生活を終えたばかりで体色もほぼスケスケの透明。でもサンゴのすぐ上や水底付近に何かいる。
魚なのか甲殻類なのか、果たして別の生き物なのか?
視力検査のようですが、あまりにも小さくて細かい。
でも何かいる。
よーく見るとその正体がわかる。
アカメハゼ、一丁前に目玉の周囲はピンク色している。
このくらい成長していれば、わかりはするけど本当に海中はミジンコみたいな生物で溢れている。
でもそのほとんどが食べられてしまう運命。
だから産卵を繰り返し、たくさんの卵を放出して、それが孵ってを繰り返す。
僕たちが目にするのは、その中でもほんのわずかに生き残った生命力の強いものです。
当たり前のようにいるけど、実は凄い魚たちなんです。
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