最新日記

2019年のサンゴの産卵予想

P5042893.jpg
2018年5月4日 撮影

神秘的なサンゴの産卵を見に行こう!

西表の海で繰り返されるサンゴの産卵、例年5月から9月の期間に産卵するサンゴが多く、計算されたように満月大潮付近のタイミングに合わせて様々な種類のサンゴが産卵をします。

昨年2018年の産卵は、4月の満月では水温がまだ低かったものの、その4日後には水温が上昇して予想どうり5月に最初の産卵を確認。その翌月もかなりの規模の産卵があり、例年だと期待の薄い7月にも産卵したようでした。9月の満月でも産卵が確認できたので、前年同様に、割と長い期間の産卵が確認できました。

今年の冬はエルニーニョの影響で、水温が下がらず、冬の間も23〜24度をキープして現在でも24度、2019年は早ければ4月の満月の後からサンゴの産卵が見れるかもしれません、観察確率が一番高いのは5月19日の満月前後ではないかと思います。


Q サンゴの産卵って?

= サンゴは無性生殖と有性生殖という手法で増えていきます。無性生殖とはサンゴ個体そのものが分裂してクローンのように増える方法、有性生殖とはサンゴが精子と卵子のつまったカプセルを海中に放出する方法でこの有性生殖による放出がサンゴの産卵と呼ばれています。

Q 西表がサンゴの産卵を観察するのに適している理由は?

= 西表島を含む八重山周辺海域には360種を越えるサンゴの生息が確認されていて、世界的に見ても非常に豊かなサンゴ礁であると言われています。全てのサンゴが同時に産卵をする訳ではなく、種類によって産卵のタイミングが異なるので、サンゴの種類が多いということは産卵をする時間帯に幅があり、産卵シーンに遭遇する確率も高くなります。

Q ナイトダイビングをした事がないけど、参加できる?

= ナイトダイビングを楽しむにはある程度の経験と技術が必要です。昼間のダイビングスキルで特に問題がなければ、初めての方でも参加出来ます。ただしナイトダイビングのみのご参加は安全面を考え、お断りしています。

サンゴ産卵ナイトを楽しむコツ

① 中層にも目を向けよう
産卵しているサンゴがすぐにわかればいいのですが、そう簡単にはいかない。でも、すでに産卵がどこかで始まっているときには、中層にフワフワと漂っているサンゴの卵を見つけられるかもしれない。夜はプランクトンなど漂っている生物がライトによって写し出されるので、意外に面白い。

② 動かず楽しもう
夜の海は移動を少なく、観る事に集中します。サンゴも多いエリアなので不用意にフィンキックをしたり、バタバタしてしまうとサンゴを傷つけたり、浮いているたまごも見つける事が難しくなります。

③ ライトを上手に使おう
産卵しているサンゴに強い光を当ててしまうと、産卵を止めてしまう事があります、光を手で覆うなどして調整するとグッドです。

④ 手元足下には注意して
夜の海はライトで照らした箇所しかよく見えません、手足をつく所は予めライトで照らして確認をしましょう。トゲトゲしたガンガゼ(ウニの仲間)などに触れないように周辺サンゴも注意して楽しみましょう。

⑤ 撮影したい方はカメラにターゲットライトを予め固定しておこう。
片手でライトを照らしながらの撮影も出来ますが、予めカメラ本体にライトを固定しておくのがオススメ。

2019年西表のサンゴ産卵ナイトダイビング予定

今までの経験値からおよその期間を予想しました。
P5302791.jpg


ここ数年は毎年何かしらのサンゴの産卵を確認しています。

1回目 4月19日〜4月25日
2回目 5月19日〜5月25日
3回目 6月16日〜6月22日
4回目 9月14日〜9月19日

* 1回目の予想期間は今後の海水温の状況次第。

* 期間中、連日産卵するとは限らないので、滞在日程は数日間余裕あると遭遇率は高くなります。

* 5月はミドリイシという種類のサンゴが産卵します、比較的広範囲に種類も多く分布しているサンゴなので、タイミングが合えばたくさんのたまごが漂うファンタスティックな海中を体験出来るかも。

記事一覧

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。