通わないとわからないことだらけ。
2021年2月8日
天候 晴れのち曇り
気温 24度
水温 23度
波高 1.5のち2.5m
少し天気が下り坂、しばらくやや時化曇りの天気が続きそう。
なので海況が悪くなる前に海も行っておこうと見てきました。
かなり久しく行っていない場所へ、それも珍しくちょい深場です。
うす曇りではあったけど、透明度は夏よりもいいし、これなら深場へ降りてもそう暗くはならないはず。
予感的中、目標の根にたどり着いてもこの明るさ。20年くらい来てなかった気がする、いやもっとかもしれない。
まして2月にここを訪ねるのは間違いなく初めて。
雰囲気がやや暗い印象だったのだけど、今日は全くで、以前いた魚にもちゃんと再会してきました。いや〜興奮してしまった。
ゆっくり時間かけて停止しながら、いつもの辺りも見てきたけど、明らかに繁殖期を迎えている魚がとても多かったな。
普段は単独者のおなじみのオウゴンニジギンポ。夏に見るものよりもサイズが大きくて尾ひれもいつも以上に長い。そんなサイズ感のあるオウゴン同士が集まり、行動を共にしています。
その他にも体がやけにふっくらした魚やお腹がパンパンに膨らんでいる魚、明らかに行動が夏とは違うもの、盛んにメスに求愛するもの、オス同士で激しくバトルするもの、はたまた白昼に放精放卵するものなど様々。
こっちで冬場に潜ることをあまりしなかった頃はトロピカルな夏と違って魚も少ないし、色も鮮やかでないし、繁殖もほぼしないだろうし水中に活気がないなどと勝手に思い込み、天気もいまいちの冬の西表の海にあまり興味が持てなかった。
でもそんなに単純じゃなかった、ここ6、7年、通して潜り続けていくうちに冬の海の面白さが徐々にわかってしまった。
今年は特に最低水温の時期から、少し上向きになり始めたこのタイミングで、何かと生物の営みや行動が多く目につき気になります。
とにかくみんなハッと思わせるくらい、地味に美しいんです。
老眼バリバリでちっちゃすぎるものは見えなくなってきていても目が肥えて、知識が増えてきたこともあるけれど、やっぱり潜り続けてみないとわからないことやそうじゃなかったことにも気がつかないし、興味がこんなに膨らむことはなかっただろうな。
いつまで潜れるかもわからないし、お腹いっぱいになるまでいろんな水中を見ておきたいです。
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