海中環境の違い
2023年9月12日
天候 晴れ
気温 31度
水温 29度
波高 1m
下に熱帯低気圧があるけれど、予報ではあまり発達はせずになくなるようで、このままだと天気海況が安定した9月の中盤となりそうです。
今日は朝の時点では、ここ数年行けていなかった仲ノ御神島へ行こうと計画したけど、風が少し吹いていたので行くのはやめて西表西側の海域でダイビング。
同じ島でも、メインフィールドとして案内している北側と西側ではまた海が違うというか海中の環境が違うので、生物もこっちにはこれ、こっちにはこれっていう棲み分けがあったりして非常に奥が深いのです。
サンゴのリーフなんかでも、リーフから深い方への落ち込み方、潮の入り具合、沖合のうねりの影響を受けやすいとか、周囲の環境など、リーフ際につくサンゴも変わってくるし、サンゴの被度も異なります。
リーフの形状もそこここで特性があって、目を肥やして見ていくと非常に面白いのです。
そして魚でちょっとたまげたのが、この子たち。
北側でも西側でも見れるキヘリモンガラ。
リーフエッジに20匹くらいいました。
沖合の中層で、追いかけっこしているのもいれば、リーフの上の砂地の広がる場所に生みつけたフワフワの卵の世話をしているのもいました。
産卵期に同時に集まったのだと思います。
ダイバーの中では、キヘリモンガラと風貌のよく似たゴマモンガラを危険な生き物として敬遠する方もいますが、気をつけるのはたまごを守っているゴマモンガラであって、普段は全く警戒する必要はないのです。
そしてキヘリモンガラはゴマモンガラよりは普段、大人しいというか臆病なので、あまり近くで見ることが少ないのですが、今日は繁殖期で集まっていたので、より近くで観察出来ました。
でもねこの体型と顔の大きさ、ゆったり泳いでいるのが突然猛ダッシュして、薄気味悪い白い顔を向けて泳いでくるのはやはりちょっと不気味でビビります。
たまごを守っているキヘリモンガラはゴマモンガラほど、誰彼構わず、噛み付いてくることはなく、襲撃する相手を見定めているようでした。
中でも近くにやってくるベラに対してだけは、物凄い勢いで突進していました。ベラが逃げ込んだ狭い穴に顔を突っ込んで、グイグイやっている姿は凶暴さを感じずにはいられませんでした。
しれっと卵を食べていく常習犯なのでしょう。
ところ変わって3ダイブ目は、船浮湾の奥で。
日差しもあった今日は、浅い海底では酸素カプセルがキラッキラでギンガハゼの住処がメルヘンに様変わりしていました。
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