おしりサンゴからこんにちは
2023年10月15日
天候 曇り
気温 28度
水温 28度
波高 2m
曇り空の1日でしたが、本日も3本潜ってきました。
魚だけではなくサンゴの種類も非常に豊富な西表の海。
魚を見分けるの以上に難しいサンゴ。
こんなに多種多様なサンゴがあるのに、年がら年中ここで潜っているガイドとしてはそこに注目しないわけにいかない。
でもね海に生息するサンゴを魚の名前を図鑑やネットでホイホイと調べて覚えるみたいに簡単にはいきません。
とても大きく成長したサンゴでも実はそのサンゴ個体は数ミリ〜数センチ程度なのと同じ種類でもその生息環境で集合体の形を変えたりするので、水中で見ているだけでは区別つけられないものが多いのです。
まだ不明のものも多いでしょうし、この先もサンゴを極めるのは到底できないでしょう。
極めるのは無理でも水中で見ただけで、ほぼ間違いなく識別できるサンゴもあります。
そのひとつ、コモンシコロサンゴ。
サンゴ個体自体はわずか5ミリ程度だけど、その集合体は塊状になったり柱状になったりして場所によっては半球形に非常に巨大化するので迫力があります。
ここのも僕が西表島にきた30年前からこの場所でそれなりの大きさでありました。この場所で確認した当時から半球体で真ん中に割れ目があって、ちょうどお尻のようなフォルムでした。
昔の方がもっとプリッと張りがあって綺麗な形でしたけど。
今ではこのサンゴ群体の直径も7〜8m、さらにそこにハナダイやらスズメダイやらテンジクダイやらそしてここ数年では居心地良さそうにアオウミガメがこの周り集まってきます。
サンゴの表面を見ると、柱の天辺が昨年の夏の高海水温で死滅して焼けタダれたような箇所が目立ちますが、まだ生きている箇所も多いです。
枝状のサンゴやテーブル状のサンゴなんかに比べると、コモンシコロサンゴは異常気象や台風なんかにも辛抱強い感じですが、長い年月かけて今こうしてあります。
今日はそのお尻にアオウミガメ、特にお尻の割れ目が居心地が良いみたい。
コメントを残す