サンゴの研究者
2014年7月2日
昨日、今日の暑さはたまらなかったです。
ジャグにキンキンに冷やしたお茶がどれだけうまかった事か。
2日間、西表の西側水域にある網取湾でサンゴの研究者のみなさんを案内しました。
みなさん、サンゴなくしてものは語らないほどのメンバーでとても熱い思いの研究者の皆さんでした。20年も西表の網取に滞在をし研究をし続けた方もいらっしゃいました。
日本造礁サンゴ分類研究会の方たちは、今あるサンゴの分類が曖昧なのでそれを今後、改めていこうと、活動しています。
特にガイドするわけでなく、みなさん各自で水深、時間などを管理して潜ってました、でもやはり、水中で熱くなってしまうようで、タンクの残空気にも十分注意してもらいました。
でっ水からあがってくると、次々と見慣れないサンゴがあがってくる。
そして、フォリオーサとかアクレリアとかアストリアータなんて、こっちはまるでチンプンカンプンのラテン語の名称が飛び交う。
僕には恐竜の名前を連呼しているようにしか聞こえなかったけど。
昼休みもそれぞれが海に入り、お目当てのサンゴを探し続けます、そんな中みなさんが探しまくっていたサンゴがこれ。
ヒメサンゴ、大きさ5ミリほど、そこにポリプが10個くらい、とても小さな個体でサンゴのかけらの上に生息していました。
ボートに持ち帰るやルーペで見る見る、そして見つけた方へ賞賛の嵐。
でも、やはりサンゴや褐虫藻、産卵に至るまでサンゴの質問をすると次々と面白い話を聞く事が出来ました。
西表のサンゴの多様性は素晴らしいのは間違いなく、これだけの種類のサンゴが見られる海域は国内では最強だろうとの事。
そして時を同じくして、昨日の晩には、その網取と隣の崎山の水域が自然環境保全地域に指定されると環境省の方からの説明を聞いた。
国立公園や国定公園、世界遺産などいろいろと指定や登録があるけれど、じつはこの自然環境保護地域という指定が最も自然環境が貴重とされる地域のようで、規制も強い。
さらに国内で海がこの指定を受けているのは、西表島崎山湾の一部のみ。
その地域が、今後さらに拡張されるようだ。
だからといって指定されてもダイビング禁止と言う訳ではないので、ぜひこの貴重なサンゴの海を見て心に焼き付けてほしいと思います。
サンゴの研究者たちを唸らせるわけです。
世界遺産とか言う事よりも、こっちの指定の方が遥かにいいと思うけどな。
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