サンゴの小話、その2
2020年12月21日
天候 曇り時々小雨
気温 18度
水温 23度
波高 4m
全国的にも寒い傾向ですが、西表は11月末からずっと天気が悪い。
気象予報用語によく出てくる気圧の谷や寒気の影響で曇りや雨の日が多く、おまけに風が強い。
今年はラニーニャとか言ってたせいもあるのかな。
この間、晴れた日は数日だけでそんな日はここぞとばかりに洗濯、布団干し、大掃除、畑作業となかなか潜りに行くことも出来ずです。
だから巻頭画像は今年8月中旬に白化が進んできているサンゴを撮影したもの、今日はこんな感じ。
パッとしないでしょ。
なので、先日のサンゴの講習会で聞いたお話を。
以前からサンゴが見せる様々な色について、不思議だった。
どのサンゴも骨格は白いのに、多彩な色を出している。
同じサンゴでも、異なる色をしていたり、季節によってもちょっと違う色に見えたり、枝サンゴも先端の部分だけやけに色鮮やかになっていたり・・・。
っで、今回そんなことも聞いてみた。
サンゴに棲みつく単細胞藻類の褐虫藻に種類があるというのは聞いていたけど、その色はどれもほぼ茶色っぽい色をしているようで、それだけが反映しているわけではないようだ。
褐虫藻が茶色というのは、健全なサンゴが概ね、やや茶系の色をしているので納得できる。んじゃ、あの青や緑や黄色やオレンジや紫などの微妙な色は何なのか?
講師の方曰く、サンゴ個体そのものにもそれぞれに色があり、個体の色とそこに棲みつく褐虫藻の色、そして骨格が相まってあの絶妙な色を見せてくれているらしいのです。
サンゴにつく褐虫藻も量がまちまちで部分部分でも違うらしく、枝サンゴの先端が色鮮やかに見えるのもそんな理由があるのだそうだ。
夏の間、今年も水温が高い状態が続いて、徐々にサンゴが白化してしまい、9月の上旬くらいまでは台風も思うように接近せず、水温も下がらずで白化が進行していました。
サンゴの白化が始まる初期の段階で、サンゴの色がパステル調に美しく見えて、リーフ全体が自然のものとは思えない発色をする期間があります。
あの時に見せる非常に鮮やかな色こそがそのサンゴ本来の色に近いということです。
西表島の数あるサンゴたちにもそうして目を向けたり、写真を撮ったりするとワクワクしてきません? 続きは現地でお楽しみに。
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