サンゴもすこぶる元気ですよ。
2020年5月12日
一昨々日、一昨日と2日続けて、整備したての船で夜の海へ行ってきました。
先月の満月のタイミングはコロナ感染拡大が始まった頃でしたが、全く産卵している様子もありませんでしたので、今月はかなり期待してました。
満月から2日目の晩はエントリーしてまもなく、1つのサンゴから白い靄と直後に小さな卵がふわっと浮き始め、産卵が始まりました。
半球形の塊状サンゴで、今まで見たことのない産卵を見せてくれました。
放精と放卵のタイミングを少しだけずらしつつも間をおかずに産卵しています。
サンゴの産卵はほぼこうして、精子と卵を放出するのですが、中にはプラヌラと呼ばれる受精卵を体外へ放出するのもいるようです。
この日は、水中を漂うプランクトンの多さに悩まされましたが、そのあとはサンゴの産卵らしきものは見られませんでした。
でもこのプランクトンの多さと、ナマコが艶かしいポーズで放精してるシーンは何か予感させるものがあります。
そして翌日、同じような時間に出発。
今日も前日と同じ場所へ。
エントリーしてやはり前日ほぼ同じ時間に水中に浮遊するサンゴの卵を何箇所かで確認。
ただ、やはりこの日もプランクトンが多く、卵の出所を追跡することが難しかった。
そして1時間を過ぎた頃に、白い靄がかかったサンゴを見つけ、それからしばらくすると今度はコモンサンゴがそしてアナサンゴが枝状ミドリイシが次々と産卵が始まりました。
上がるタイミングがないほどの一斉産卵でした。
今回、潜って見たところはここ数年、まだ若いけれど健全で元気そうなサンゴが広がりを見せていたので、こうしたサンゴも産卵するのかどうか見てみたかった。
結果、きっちり産卵することがわかりました。
観光がほぼストップしている今、西表の山や川、海も非常にパワーを蓄えている気がします。
こうした時期も西表島の自然にとっては、いい休息なのかもしれない。
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